アメリカのクレジットスコアとは?仕組み・何点なら良い?上げ方までを解説

アメリカで生活する上で重要な「クレジットスコア」ですが、初めて聞く方も多いかと思います。

ここでは、その仕組みやスコアの意味、そして上げ方について詳しく解説します。

 

アメリカのクレジットスコアとは?

クレジットスコアは、個人の信用度を数値で表したものです。

FICOスコアと呼ばれるものが一般的に使われ、300点から850点の間で評価されます。

このスコアを基に金融機関は融資のリスクを判断します。

日本人からすると、「一人ひとりの信用に点数をつけられている」と聞くと、少し抵抗を感じたり、あまり気分の良いものではないと感じたりするかもしれません。

しかし、アメリカではクレジットスコアは非常に一般的な仕組みで、良いスコアを持っていることは「これまでお金の支払いをきちんと管理してきた」という信用実績の一つとして扱われます。

そのため、アメリカで生活するのであれば、「評価されている」と考えるよりも、自分で育てて活用できる信用の実績と考えると分かりやすいでしょう。

 

クレジットスコアは何に使うのか?

アメリカでは、クレジットスコアは日常生活のさまざまな場面で重要になります。

  • クレジットカードの申請
    カード会社は審査の際に信用情報を確認します。良好なスコアがあれば、より条件の良いカードを作れる可能性が高くなります。
  • 住宅ローンやオートローンの申請
    スコアはローンの審査だけでなく、適用される金利にも影響することがあります。スコアが高ければ、より低い金利で借りられる可能性があります。
  • アパートなどの賃貸契約
    大家や管理会社が、家賃をきちんと支払える人物かを判断するために信用情報を確認することがあります。
  • 就職時の信用確認
    職種や州によっては、本人の同意を得たうえで雇用主が信用情報を確認する場合があります。ただし、雇用主が通常確認するのはクレジットスコアそのものではなく、雇用目的の信用情報(credit report)です。

つまり、アメリカではクレジットスコアが高いほど、お金を借りる際の「信用力」が高いと評価されやすく、ローンの金利やクレジットカードの条件などで有利になる可能性があります。

そのため、クレジットスコアは単なる数字ではなく、アメリカで生活していくうえで大切な「信用の実績」と考えると分かりやすいでしょう。

 

何点あれば良い?

アメリカのクレジットスコアは、一般的に300〜850点の範囲で評価されます。

FICO Scoreでは、670〜739が「Good」、740〜799が「Very Good」、800以上が「Exceptional」とされています。そのため、まずは700点前後を一つの目安にするとよいでしょう。

スコアが高くなると、クレジットカードやローンの審査で有利になったり、住宅ローンや自動車ローンでより良い金利条件を受けられたりする可能性があります。

ただし、800点を超えなければならないわけではありません。

まずは支払いを遅らせず、信用履歴を積み重ねながら、安定して700点以上を維持することを目指しましょう。

 

クレジットスコアはどうやって決まるのか?

代表的なFICO Scoreでは、主に以下の5つの要素をもとにクレジットスコアが算出されます。

  • 返済履歴(Payment History):35%
    最も重要な要素です。クレジットカードやローンを期日どおりに支払っているかが評価されます。支払いの遅延や延滞は大きなマイナス要因になる可能性があります。
  • 借入残高(Amounts Owed):30%
    現在どの程度の借入があるかなどが評価されます。クレジットカードでは、利用限度額に対してどれくらい使っているかを示す「Credit Utilization(利用率)」も重要です。
  • 信用履歴の長さ(Length of Credit History):15%
    どのくらい長くクレジットを利用してきたかが評価されます。そのため、長く保有しているカードを安易に解約しないことも大切です。
  • クレジットの種類(Credit Mix):10%
    クレジットカードや住宅ローン、自動車ローンなど、どのような種類のクレジットを利用しているかも評価要素になります。ただし、スコアのためだけに無理にローンを組む必要はありません。
  • 新規クレジット(New Credit):10%
    新しいクレジットカードやローンへの申し込み状況などが評価されます。短期間に何度も申し込むと、スコアに影響する可能性があります。

特に大きな割合を占めるのが、「きちんと支払っているか」と「どの程度の借入を抱えているか」です。まずは毎月の支払いを確実に行い、カードを使いすぎないことが良好なスコアを育てる基本になります。

 

SSNを取得したばかりでもスコアはあるのか

SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)を取得した直後は、基本的にまだクレジットスコアはありません。

SSNを取得しただけで、自動的にクレジットスコアが付与されるわけではないからです。

クレジットスコアは、クレジットカードやローンなどを利用し、「借りたお金をきちんと返済している」という信用履歴(クレジットヒストリー)が蓄積されることで形成されていきます。

そのため、渡米したばかりの人は、まず自分が申し込めるクレジットカードを作り、毎月少額でも利用し、支払期限までにきちんと返済することが信用構築の第一歩になります。

こうした利用・返済実績が信用情報機関に報告され、一定期間の履歴が蓄積されることで、徐々にクレジットスコアが算出されるようになります。

日本で十分な収入や貯蓄、良好な信用実績があったとしても、通常それがそのままアメリカのクレジットスコアとして引き継がれるわけではありません。アメリカでは、アメリカでの信用履歴を一から育てていくことが非常に重要です。

 

クレジットスコアを下げる行動

以下のような行動は、クレジットスコアを下げる原因になることがあります。

  • 支払いの遅延
    支払い履歴はクレジットスコアを決める重要な要素です。特に30日以上の延滞は信用情報機関に報告される可能性があるため、AutoPay(自動支払い)を設定しておくと安心です。
  • クレジットカードの使いすぎ
    限度額に対する利用額(Credit Utilization)が高くなると、スコアに悪影響を与える可能性があります。限度額ギリギリまで使うことは避け、利用率を低く保つことを意識しましょう。
  • 短期間に何枚もカードを申し込む
    新規申し込みではHard Inquiryが発生することがあります。短期間に何枚も申し込むと、スコアが一時的に下がる可能性があります。
  • 古いクレジットカードを安易に解約する
    長く保有しているカードを閉じると、利用可能枠が減ってCredit Utilizationが上昇することがあります。特に年会費無料の古いカードは、解約する前に検討しましょう。

「支払いを遅らせない・使いすぎない・作りすぎない・古いカードを安易に閉じない」。まずはこの4つを意識するだけでも、良好なクレジットヒストリーを築く基本になります。

 

クレジットスコアを上げるためには

良いクレジットスコアを作るには、特別なことをするよりも、日々の基本的な使い方を継続することが大切です。

  • 毎月の支払いを確実に行う
    支払い履歴はクレジットスコアに大きく影響します。支払期限を忘れないよう、AutoPay(自動支払い)を設定しておくと安心です。
  • クレジットカードの利用残高を低く抑える
    限度額いっぱいまで使わず、Credit Utilization(利用率)をできるだけ低く保つことを意識しましょう。
  • 古いクレジットカードも適度に使用する
    長く保有しているカードは信用履歴の維持に役立ちます。年会費無料のカードであれば、少額の買い物などで定期的に利用するのも一つの方法です。
  • 信用履歴を長く積み重ねる
    クレジットスコアは短期間で完成するものではありません。カードを適切に利用し、毎月きちんと支払うことで信用実績を少しずつ積み重ねていきます。
  • 新規クレジットの申し込みを控える
    短期間に何枚ものクレジットカードやローンへ申し込むのは避け、必要なものを計画的に申し込みましょう。

クレジットスコアを上げる一番の近道は、「遅れずに支払い、使いすぎず、それを長く続けること」です。焦らず信用履歴を育てていきましょう。

 

まとめ

アメリカで生活するうえで、クレジットスコアはとても重要な「信用の指標」です。

良いクレジットスコアを持っていると、クレジットカードの審査だけでなく、住宅ローンやオートローンなどで、より良い条件を得られる可能性があります。

しかし、最初から高いスコアを持っている必要はありません。

支払い期限を守る、カードを使いすぎない、短期間に何枚も申し込まない、そして信用履歴を長く積み重ねる。

こうした基本を続けることが、良いクレジットスコアへの近道です。

特に渡米したばかりの方は、焦らず少しずつアメリカでの信用履歴を育てていきましょう。

 

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