結論から言うと、アメリカのクレジットスコア700点は、十分に良いスコアです。
「700点だとクレジットカードは作れる?」「車のローンは組める?」と気になる人も多いと思いますが、700点は一般的にGood(良好)とされる範囲に入ります。
もちろん、700点あれば必ず審査に通るわけではありません。それでも、クレジットスコアが低いときと比べると、クレジットカードや車のローン、賃貸などで選択肢が広がってくる一つの目安と考えてよいでしょう。
750点、800点と上がれば、さらに有利な条件を得られる可能性もあります。ただ、最初から800点を目指す必要はありません。
まずは700点を一つの目標にして、少しずつ信用を積み上げていく。
この記事では、アメリカでクレジットスコア700点がどのくらいのレベルなのか、そして700点を目指すには何をすればいいのかを、初めての人にも分かりやすく解説します。
そもそもどうやって自分のクレジットスコアを確認する?
「700点が目標なのは分かったけど、そもそも自分が何点なのか分からない」という人もいると思います。
クレジットスコアは、意外と簡単に確認できます。
まずおすすめなのが、ExperianでFICO Scoreを確認する方法です。無料アカウントを作ると、Experianのデータを使ったFICO Score 8を無料で確認できます。
自分でスコアを確認してもクレジットスコアが下がることはありません。(Experian)
また、利用しているクレジットカード会社や銀行のアプリでも、無料でクレジットスコアを表示している場合があります。(Consumer Financial Protection Bureau)
クレジットレポートも一緒に確認しよう
スコアだけでなく、自分の信用情報に間違いがないかも確認しておきましょう。
米国政府が案内している公式サイトがAnnualCreditReport.comです。Experian・Equifax・TransUnionの3社のクレジットレポートを無料で確認できます。(USAGov)
AnnualCreditReport.com|無料でクレジットレポートを確認する
ただし、Credit Report(信用情報)とCredit Score(点数)は別物です。AnnualCreditReport.comでは基本的にFICO Scoreそのものは表示されません。(myFICO)
なので初心者なら、
① ExperianでFICO Scoreを確認 → ② AnnualCreditReport.comで信用情報に間違いがないか確認
この順番が分かりやすいと思います。
アメリカのクレジットスコア700点はどのくらい?
アメリカで広く使われているFICOスコアは、300点から850点まであります。
その中で700点は、FICOの基準では**「Good(良好)」の範囲**に入ります。
大まかに見ると、
- 580点未満:Poor
- 580〜669点:Fair
- 670〜739点:Good
- 740〜799点:Very Good
- 800点以上:Exceptional
つまり700点は、満点にはまだ距離がありますが、**「クレジットスコアが低くて困る状態からは抜けてきた」**と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、クレジットスコアにはFICOのほかにVantageScoreなどもあり、確認するサービスによって表示される点数が少し違うことがあります。
同じ700点でも審査結果が違うことがある
ここがアメリカのクレジットスコアで少し分かりにくいところです。
例えば、同じ700点でも、
Aさん:5年間クレジットカードを使い、支払い遅延がない
Bさん:アメリカに来て半年で、クレジット履歴がまだ短い
この2人が必ず同じ審査結果になるとは限りません。
クレジットカードやローン、賃貸などの審査では、スコアだけではなく、信用履歴の長さ、収入、現在の借入額、過去の支払い状況なども確認されることがあるからです。
また、カードを使いすぎている場合にも注意が必要です。
例えば、利用限度額が合計$10,000なのに、残高が$8,000あれば利用率は80%です。支払いを遅延していなくても、クレジットスコアにはマイナスに働く可能性があります。
「700点だから大丈夫」ではなく、700点を維持しながらクレジット履歴全体を良い状態にしていくことが大切です。
700点で家は借りられる?
クレジットスコア700点であれば、賃貸物件を探すうえでは比較的良い水準と考えてよいでしょう。
ただし、アメリカの賃貸審査はクレジットスコアだけで決まるわけではありません。大家さんや管理会社は、収入、勤務状況、過去の支払い履歴、賃貸履歴なども確認します。
例えば、月額$2,000のアパートに申し込む場合、700点あっても十分な収入を証明できなければ、追加の書類などを求められることがあります。
反対に、700点に届いていなくても、安定した収入や十分な預金があれば審査に通るケースもあります。
特に渡米したばかりでクレジット履歴が短い人は、給与明細、雇用証明、銀行の残高証明などを準備しておくと安心です。
つまり、700点はプラス材料ですが、それだけで賃貸審査が決まるわけではありません。
700点で車のローンは組める?
クレジットスコア700点なら、車のローンも十分検討できる水準です。
ただし、こちらも同じ700点でも全員が同じ金利になるわけではありません。実際の条件は、収入、頭金、借入額、ローン期間、新車か中古車かなどによって変わります。
ここで特に確認したいのが**APR(年率)**です。
例えば、ディーラーから「月々$400です」と言われると安く感じるかもしれません。しかし、返済期間が長ければ、最終的に支払う利息は多くなる可能性があります。
そのため、月々の支払額だけではなく、**「APRはいくら?」「何年間払う?」「最終的にいくら払う?」**まで確認することが大切です。
また、ディーラーだけで決めず、銀行やCredit Unionのローンと比較してみるのも一つの方法です。
750点・800点との違いは?どこまで上げるべき?
750点を超えてくると、クレジットカードやローンで、より良い条件を提示される可能性が高くなります。
特に違いを感じやすいのが、車や住宅など金額の大きなローンの金利です。
例えば、$30,000の車を5年間ローンで購入するとします。
仮に、
- 700点前後で APR 8% → 月々約**$608**
- 750点前後で APR 6% → 月々約**$580**
だった場合、月々の差は約$28ですが、5年間では約$1,700の差になります。
もちろん、実際の金利はクレジットスコアだけでなく、収入、頭金、新車・中古車、金融機関、その時点の市場金利などでも変わります。そのため、これはあくまで「金利が2%違うと、このくらい支払額が変わる」という一例です。
一方、800点は非常に高いスコアですが、750点と800点で必ず大きな金利差が出るわけではありません。 一定以上のスコアになると、同じ金利条件になる金融機関もあります。
そのため、まずは700点、次に750点前後を目標にして、800点は無理に追いかけなくても大丈夫と考えると分かりやすいでしょう。
【実践編】クレジットスコアを育てる実践方法
700点を目指すのに、特別なことをする必要はありません。
大切なのは、**「支払いを遅らせない」「カードを使いすぎない」「短期間にカードを作りすぎない」**という基本を続けることです。
① 支払いは「全額+自動引き落とし」にする
まず一番避けたいのが、クレジットカードの支払い遅延です。
おすすめは、カード会社のサイトやアプリからAutoPay(自動引き落とし)を設定し、Statement Balance(請求額)を毎月一括で全額支払う方法です。
例えば、
今月の請求額が$500 → 支払日に銀行口座から$500を自動引き落とし
という設定です。
最低支払額(Minimum Payment)だけを払うこともできますが、残った金額には高い利息がかかる可能性があります。
また、「少し借金を残しておいた方がクレジットスコアが上がる」というのは誤解です。 スコアを上げるために利息を払う必要はありません。
② 利用限度額いっぱいまで使わない
次に意識したいのが、**Credit Utilization(クレジット利用率)**です。
例えば、利用限度額が$3,000のカードで、
$300使っていれば利用率10%、
$900なら30%、
$2,400なら80%です。
一般的には利用率を低く保つ方がスコアには有利です。
ここで実践しやすいのが、大きな買い物をしたら、締め日を待たずに一部を先に払う方法です。
例えば限度額$3,000のカードで$1,500の航空券を購入した場合、そのままにせず$1,000を先に支払えば、カード残高を$500まで下げられます。
「毎月全額払っているから大丈夫」だけではなく、カード会社から信用情報機関へ報告される時点の残高も意識するのがポイントです。
③ 古いカードは簡単に解約しない
「最近このカードを使っていないから解約しよう」と考える前に、一度確認しましょう。
長く持っているカードは、クレジット履歴の長さという点でプラスになる場合があります。
特に年会費無料のカードなら、無理に解約せず、たまに少額の買い物に使って維持する方法もあります。
例えば、Netflixなどのサブスクリプションを1つだけ古いカードに設定し、AutoPayで全額支払いにしておけば、管理もしやすくなります。
年会費が高いカードなら、いきなり解約する前に、年会費無料のカードへ変更(Product Change)できないかカード会社に確認する方法もあります。
④ 新しいカードを短期間に何枚も申し込まない
クレジットカードを申し込むと、審査のために**Hard Inquiry(信用照会)**が行われることがあります。
1回申し込んだからスコアが大きく崩れるとは限りませんが、短期間に何枚も申し込むのは避けた方が無難です。
特に、これから住宅ローンや車のローンを申し込む予定がある人は、新しいカードを作るタイミングには注意しましょう。
まず今日やるなら、この3つ
難しく考える必要はありません。
① AutoPayをStatement Balance全額払いにする
② カードの利用率を確認する
③ 使っていない古いカードをすぐ解約しない
まずこの3つを確認するだけでも十分です。
クレジットスコアは、短期間で無理に上げるというより、毎月きちんと支払いながら時間をかけて信用を積み上げていくものです。
信用履歴がまだない人はどうする?
アメリカに来たばかりの人の場合、そもそもクレジットスコアがない、または信用履歴が短いため、一般的なクレジットカードを作りにくいことがあります。
そんなときは、**Secured Credit Card(セキュアドクレジットカード)**を使って、少しずつ信用履歴を作っていく方法があります。
セキュアドカードは、最初にデポジット(保証金)を預けて利用するクレジットカードです。通常のクレジットカードより作りやすいものがあり、アメリカで初めて信用履歴を作る人の選択肢の一つです。
セキュアドカードの仕組みや選び方、具体的な使い方については、次の記事で詳しく解説します。
まとめ|まずは700点、次に750点を目指そう
アメリカのクレジットスコアで700点は十分に良い水準です。
賃貸やクレジットカード、車のローンなどで選択肢が広がってきますが、700点あれば必ず審査に通るわけではありません。収入や借入額、クレジット履歴の長さなども一緒に見られます。
まず覚えておきたいのは、この4つです。
- 700点:十分に実用的なスコア
- 750点前後:より良いローン金利などを狙いやすくなる
- 800点以上:非常に優秀。ただし無理に目指す必要はない
- 信用履歴がまだない人:まずクレジットヒストリーを作るところからスタート
すでに700点前後ある人なら、特別なことをする必要はありません。
支払いを遅らせない、利用率を低く保つ、AutoPayを活用する。
こうした基本を続けながら、まずは750点前後を次の目標にしてみましょう。

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