アメリカで20年以上生活していますが、年に1-2回は日本に戻っています。
ここ近年は特に日本へ帰るたびに思うことがあります。
「日本、安っ!、いや激安っ!」
もちろん、何でも日本の方が安いわけではありません。
でも、久しぶりに日本で外食すると、
「えっ、この値段で定食が食べられるの?」
コンビニに行けば、
「このクオリティでこの値段?」
ホテルに泊まれば、
「チップもいらないのに、こんなにサービスが丁寧なの?」
と、アメリカの感覚に慣れていると驚くことが多々あるんですね。
特に最近のアメリカは、外食代だけでなく、チップやホテル代、保険、ちょっとしたサービスまで何かと高くなってしまいました。
その感覚のまま日本へ帰ると、値段そのものより「この金額でここまでやってくれるの?」というコスパの良さに驚くことも多いです。
そこで今回は、アメリカで20年以上生活している私が、日本へ帰るたびに思わず「安っ!」と感じるものを10個紹介してみます。
難しい経済の話は抜きにして、実際に生活していて感じる「アメリカと日本のお金の違い」を、ゆる~く比べてみましょう。
日本に帰ると「安っ!」と感じるもの10選
1.とにかくが外食が安くて美味すぎる
日本に帰って、まず「安っ!」と思うのが外食です。
ラーメン、牛丼、うどん、定食など、1,000円前後でも普通に選択肢がありますよね。
何なら未だにワイコインで食べれる昼食もあると聞きます。
アメリカ生活に慣れていると、
「この値段でちゃんとしたランチが食べられるの?」
と思ってしまいます。
私の住む西部エリアだと、ラーメン1杯で$15を下回るケースはほとんどありません。
更にメニュー上は「$15」と書いてあっても、それで終わりではありません。
税金が加わって、さらにチップ。ざっくり25%は上乗せされます。
気がつけば$20近く払っていた、なんてことも珍しくありません。
日本なら基本的に表示されている金額を払えば終了。
これだけでも、とにかく安く嬉しく感じるものです(笑)。
しかも、なんといっても美味しいのです。何を食べても。大変な贅沢です。
もちろん日本でも値上がりしていますし、観光地などでは高いお店もあります。それでも普段使いの外食は、まだまだ日本の方が安いと感じることが多いです。
2.コンビニの食事と飲み物
日本のコンビニも、帰国するたびに感動するものの一つです。
おにぎり、弁当、サンドイッチ、パスタ、コーヒー、スイーツ……。
「コンビニだけで普通に生活できるんじゃない?」
と思うくらい何でもあります。
もちろんアメリカにもコンビニやガソリンスタンドはありますが、食事やドリンクのラインナップはとてつもなくショボいのです。
数ドルで買える日本のおにぎりやサンドイッチを見ると、
「安いし、種類も多いし、しかもおいしい!」
と感じます。
日本へ帰った初日に、ついコンビニで30分以上ウロウロしてしまう在米日本人は、私だけではないはずです(笑)。
3.電車・地下鉄・バス
これは「料金が安い」というより、車を使わなくても普通に移動できることに驚きます。
アメリカでは住んでいる場所によって、車がほぼ必需品です。
車を持てば、車両代だけではありません。
ガソリン、保険、修理、タイヤ、駐車場……。
毎月いろいろなお金が出ていきます。
ところが日本へ帰ると、
「電車で行けばいいか」
で終わります。
駅まで歩いて、電車に乗って、降りたらまた歩く。
日本に住んでいたころは当たり前だったのに、アメリカ生活が長くなると、これがものすごく便利に感じます。
4.ビジネスホテル
日本のビジネスホテルも、アメリカから帰るとかなり安く感じます。
部屋は小さい。
でも、きれい、駅から近い、お風呂もある、アメニティもある。
「寝るだけなら、これで十分じゃない?」
と思うホテルがたくさんあります。
一方、アメリカでは宿泊料金を見て、
「おっ、意外と安い!」
と思って予約しようとしたら、税金やリゾートフィー、駐車料金などが加わって、
「結局こんなにするの?」
となることがあります。
日本のホテルを見ると、部屋の広さよりも値段とサービスのバランスの良さを感じます。
5.病院や歯医者
これは単純に「日本の医療費は安い」とは言えません。
保険に入っているかどうかなど、条件によって大きく違うからです。
それでも、アメリカで長く暮らしていると、日本で病院に行ったとき、
「えっ、支払いこれだけ?」
と感じることがあります。
アメリカでは病院へ行くと、診察そのものより、
「あとからいくら請求が来るんだろう……」
という方が気になることもあります。
Premium、Deductible、Copay、Coinsurance……。
仕組みもなかなか複雑です。
その点、日本の医療制度に慣れている人にとっては、受診時の自己負担が比較的分かりやすく感じられるでしょう。
※海外在住者が一時帰国しただけで、日本の公的医療保険を自由に利用できるという意味ではありません。
「アメリカの医療費って、どうしてこんなに高いの?」という方は、アメリカの医療保険や自己負担の仕組みについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 「アメリカの医療保険はいくら?日本人向けに保険料・医療費・自己負担の仕組みをわかりやすく解説」
6.美容院・理容室
これもアメリカ生活が長いと感じやすいところです。
日本の美容院って、かなり親切・丁寧だと感じます。
カットして、シャンプーして、セットしてもらって、
「これでこの値段?」
と思うことがあります。
アメリカの場合は、表示されている料金だけでなく、最後にチップも考えます。
たとえば$50のカットでも、
「チップを入れたら結局$60くらいか」
という感覚になります。
日本では基本的にチップを考えなくていい。
この「表示価格を払えば終わり」という気楽さも、帰国すると改めてありがたく感じます。
7.宅配便
これは「安い」というより、
「この値段で、ここまでやってくれるの?」
という驚きです。
時間帯を指定できたり、コンビニから送れたり、大きな荷物をホテルや空港へ送れたり。
アメリカに住んでいると、日本の宅配便の細かさに改めて感心します。
特にスーツケース。
日本へ帰国して旅行するとき、
「こんな重いもの、自分でずっと運ばなくていいんだ」
というのは本当に便利です。
料金だけでなく、サービス込みで考えたコスパが高いと感じます。
8.ドラッグストア
日本へ帰ると、なぜか長居してしまう場所。
ドラッグストアです(笑)。
薬だけではありません。
化粧品、シャンプー、目薬、入浴剤、お菓子、飲み物、文房具……。
「ドラッグストアって何のお店だっけ?」
というくらい何でもあります。
しかも、数百円の商品がたくさんあるので、ついついカゴに入れてしまいます。
ただし、ここは何でも日本が安いわけではありません。
洗剤やトイレットペーパーなど、大容量の商品ならアメリカのCostcoなどの方がお得なこともあります。
商品によって勝者が変わるのも、日米比較の面白いところです。
9.カフェ・パン・スイーツ
日本に帰ると、
「ちょっとコーヒー飲もう」
が気軽にできます。
パン屋に入ってパンを2個。
コンビニでコーヒーとスイーツ。
デパ地下でちょっとお惣菜。
アメリカに住む方には同感頂けると思うのですが、日本ってこういう「ちょっとだけ食べる」選択肢が多いんですよね。
アメリカでは、コーヒーとペストリーを買っただけなのに、
「あれ?ランチ並みの値段になってない?」
と思うこともあります。
しかもサイズがデカい。。。少しだけ食べたいのに。。。
加えて最近はタブレットをクルッと向けられて、チップの選択画面。店員さんが目の前にいるので「NO TIP」を選ぶのに気が引けます。。。選びますけどね。
日本に帰ると、
「コーヒーの値段だけ払えばいいんだ!」
という当たり前のことに、ちょっと感動します(笑)。
10.銭湯・カラオケなどの娯楽
最後は娯楽です。
スーパー銭湯、カラオケ、漫画喫茶、ゲームセンターなど、日本には数千円以内で何時間も遊べる場所がたくさんあります。
アメリカで出かけると、
入場料、駐車場、食事、飲み物、チップ……。
家に帰ってから、
「今日、結構使ったな……」
となることがあります。
もちろん日本でもディズニーなどのテーマパークへ行けば、それなりのお金はかかります。
それでも、
「今日は2,000〜3,000円くらいで遊ぼう」
という選択肢がたくさんあるのは、日本のいいところだと思います。
なぜ日本に帰ると「安っ!」と感じるのか
ここまでいろいろ比べてきましたが、そもそも、なぜアメリカから日本へ帰るとこんなに安く感じるのでしょうか。
大きな理由の一つは、アメリカでは「表示されている値段=実際に払う金額」ではないことが多いからだと感じます。
たとえばレストランで「$20」と書いてあっても、会計ではSales Tax(売上税)が加わり、さらにチップ。
最終的な金額を見て、
「あれ?結局こんなにするの?」
となることが多々あります。
その点、日本では基本的にチップを考える必要がありません。
レストランで食事をしても、美容院へ行っても、タクシーに乗っても、「このあとチップを何%払おう?」と計算しなくていい。
アメリカ生活が長くなると、これだけでもかなり気楽に感じます。
そして、もう一つ大きいのが円安です。
最近のように円安・ドル高の状態で、アメリカで稼いだドルを日本で使うと、日本の値段がさらに安く感じやすくなります。
たとえば同じ1万円の食事でも、1ドル100円なら約$100ですが、1ドル150円なら約$67です。
ドルで考えるクセがついていると、
「えっ、これで$70もしないの?」
という感覚になります。
もちろん、これはドルを持っている人から見た話です。日本で円の給料をもらって生活している人にとっては、物価が上がって「日本は安い」と感じないこともあるでしょう。
ここは大事なところで、「日本の物価が全部安い」というより、円安によってアメリカ在住者から見ると、さらに安く感じやすくなっているということです。
一方、アメリカは日本より給料が高い仕事も多いですが、家賃、医療保険、自動車保険、車の維持費など、毎月出ていくお金も大きくなりがちです。
「給料はアメリカの方が高い。でも、出ていくお金も多い!」
長く暮らしていると、まさにそんな感覚があります。
だからこそ日本へ帰って、1,000円前後のランチを食べたり、電車で数百円で移動したり、チップなしでサービスを受けたりすると、
「やっぱり日本、安っ!」
となるんですよね。
「実際、アメリカで1ヶ月生活するとどのくらいお金がかかるの?」という方は、家賃・食費・車・保険などの生活費をこちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 「アメリカの生活費は1ヶ月いくら?日本人向けに家賃・食費・車・保険までリアルに解説」
「日本、安い!」と思っていると意外とお金を使います(笑)
ここまで「日本は安い!」という話をしてきましたが、実は一つ落とし穴があります。
それは、
安く感じるから、ついついお金を使ってしまうことです。
私も日本へ帰ると、最初は、
「ランチ1,000円?安い!」
「この服5,000円?安い!」
「居酒屋でこれだけ食べてこの値段?」
と、アメリカの感覚で考えてしまいます。
しかも円安のときは、頭の中でドルに換算するとさらに安く感じます。
すると一つひとつは安いのに、外食、買い物、お土産、美容院、旅行……と積み重なって、帰国後にクレジットカードの明細を見て、
「あれ?結構使ってるじゃん……」
となるんですよね(笑)。
「1万円」ではなく「滞在中にいくら使うか」で考える
一時帰国では、普段の生活とは違う出費がたくさんあります。
航空券、ホテル、電車、新幹線、レンタカー、外食、お土産、家族や友人との食事……。
そこで私は、細かい買い物を一つずつ気にするよりも、「今回の日本滞在では全部でいくらまで使うか」と考える方が分かりやすいと思っています。
たとえば日本滞在の予算を$3,000と決めたら、航空券やホテルなど大きな出費を先に引いて、残った金額を食事や買い物に使う。
こうしておけば、日本でラーメンを食べるたびに、
「今日は1,200円使ってしまった……」
なんて気にする必要もありません。
せっかくの日本ですから、使うところでは楽しく使いたいですよね。
アメリカのクレジットカードを使うなら、ここだけ注意
私も日本ではアメリカのクレジットカードを使うことがありますが、一つ確認しておきたいのがForeign Transaction Fee(海外利用手数料)です。
カードによっては、日本で使うたびに海外利用手数料がかかることがあります。
せっかく円安で「安い!」と思っているのに、毎回手数料を払っていたら少しもったいないですよね。
もう一つ、日本でカードを使っていると、
「日本円で払いますか?ドルで払いますか?」
と表示されることがあります。
ドル払いを選ぶと分かりやすそうに見えますが、これはDCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれる仕組みで、お店側の換算レートなどが使われるため、必ずしもお得とは限りません。
私はこういう場面では、基本的に現地通貨である「日本円(JPY)」を選ぶようにしています。
カード会社側の為替レートや手数料もあるので絶対にこちらが安いとは言い切れませんが、「ドル表示だから安心」と考えて選ばない方がいいでしょう。
でも「日本は何でも安い」わけではありません
ここまで読むと、
「じゃあ、日本の方が何でも安いんじゃない?」
と思うかもしれません。
でも、実際はそんな単純ではありません。
たとえば、アメリカのスーパーへ行くと、
「この大きさでこの値段?」
という商品もあります。
肉や果物、大容量の商品などは、アメリカの方がお得に感じることも実際にあります。
家についても、日本はコンパクトな住宅が多い一方、アメリカでは地域によっては広い家に住めます。
つまり、
ニューヨークと東京を比べるのか、テキサスと埼玉を比べるのかでも全然違う。
さらに、家族の人数や車の有無、外食の回数などでも変わります。
そして今は円安という大きな要素もあります。
ドルで収入を得ている人が日本へ行けば、
「日本、めちゃくちゃ安い!」
と感じやすい。
でも、日本で円の給料をもらって生活している人からすれば、食品や光熱費などが値上がりして、
「全然安くないよ!」
と感じるかもしれません。
どちらも間違いではないんですよね。
立っている場所が違えば、同じ1,000円でも感じ方が変わります。
だから今回の「日本に帰るたびに『安っ!』と思うもの10選」も、
「日本はアメリカより物価が安い!」
と決めつけたいわけではありません。
あくまで、アメリカで長く生活してドルの感覚に慣れた私が、日本へ帰ったときに感じる「安っ!」です。
こうして日米を行き来してみると、
「アメリカって高いなあ」
と思うこともあれば、
「これはアメリカの方がいいな」
と思うこともあります。
その違いを見つけるのも、アメリカと日本の両方で生活する面白さの一つだと思います。
まとめ
日本へ帰るたびに、
「日本、やっぱり安いな!」
と感じる場面はたくさんあります。
外食、コンビニ、電車、ホテル、美容院、宅配便など、値段だけでなくサービスまで含めたコスパの良さには、アメリカ生活が長いほど驚かされます。
今のような円安の時期は、ドルで考えると余計にそう感じます。
でも、だからといって「日本の方が全部いい」わけでもありません。
アメリカには、広い家や車生活の自由さ、人の目をあまり気にしなくていい気楽さ、そして仕事や投資でお金を増やすチャンスなど、アメリカならではの良さがあります。
日本へ帰ると、
「安い!便利!ご飯うまい!」
アメリカへ戻ると、
「やっぱりこの自由さもいいな」
結局、どちらにも良いところがあるんですよね。
20年以上アメリカで生活しているからこそ、帰国するたびに日本の良さに気づき、またアメリカへ戻るとアメリカの良さにも気づく。
この「両方を楽しめる」のが、海外生活の面白いところなのかもしれません。

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